消費税のこれから

消費税が10%になったら、益税も倍になると書きました。
(これは簡易課税の控除率(みなし仕入率)がそのままスライドして倍になったらですが)

益税は、以前から問題視されていますので、簡易課税を適用するハードルを
さらに高くすることが容易に考えられます。

また、現在の消費税は、課税仕入れの相手先が免税事業者の場合
売上の側は、免税になってしまい、整合していません。
このままだと消費税率が10%になった場合、制度としての穴も大きくなってしまうので
さらに、免税事業者の要件が厳しくなるんではないでしょうか。
もしかしたら、そのうち、免税点なしの全社課税かもしれません。

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消費税が10%になったら、損をする業種

この前、消費税が10%になっても理論(制度)上は、会社の経営を圧迫しない
と書きましたが、厳密には、例外的なものもありますので
ほとんどの会社には影響しないと訂正します。

では、例外的なものとは何かといいますと
それは、『居住用マンションの収益物件』を購入したときです。
(事務所用は除きます。)
例えば、マンションの購入金額が1億円(建物部分のみ)の場合
消費税は、5%だと500万です。
で、実はこの500万は、売上にかかる消費税から差し引くことは出来ず
つまり、購入した会社が負担して完結します。
10%になったら、1,000万もの消費税を負担することになります。

消費税を実質的に負担者するのは、最終ユーザーとなっているので
ほとんどの場合は、一般の消費者が割りを食うのですが
『居住用マンションの収益物件』を購入する場合は、別です。
10%になったら、購入した会社の負担が増えてしまいます。

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消費税が10%になったら問題になること

消費税に『益税』という用語があります。
よく言われるのは、簡易課税のときです。
原則的には消費税の計算方法は、
売上にかかる消費税-費用にかかる消費税=消費税の納税額 ですが
消費税には、不課税や非課税があって、実際には、処理が煩雑になります。

そこで、『簡易課税』というのがあって
例えば、サービス業であれば、売上の消費税の半分
つまり、売上の2.5%を納付すればいいわけです。
では、実際に考えてみると
【不動産屋さんをイメージ】
売上が5,000万(外税250万)の場合
簡易課税だと、納税額が125万になります。

もし、通常通り計算すると、多くの場合ですが
納税額が175万とかになったりします。
人件費が多いとこうなるのですが、サービス業は仕入がないので
必然的に人件費の割合が高くなるんですね。

で、この通常なら175万の納税が簡易課税を採用することで
50万得した、というこの50万を『益税』と呼んでいます。
消費税が10%になったら、当然、この場合の『益税』も倍で100万になります。

では、簡易課税の適用要件は?というと、前々期の課税売上が5,000万以下ですので
売上が5,000万近辺だと、非常に悩ましい事態になります。
売上が5,000万1円と5,000万だと100万円も納税額に違いが出てしまうからです。

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消費税が10%になると会社が潰れるというのは本当か

5%から10%に上がると、会社が潰れると言われることがある消費税の増税。
社長さんに言われると、心情的にはとりあえずは同調してしまうけれど
理論(制度)的には、会社には全く影響しない。

簿記の基本で、売上が100万で外税の場合
売上100万+仮受消費税5万となり
これが消費税10%でも仮受消費税10万となるだけなので
売上にはなんら影響しない。
つまり、消費税は、単なる預り金(課税庁の考え)と思えばいいのですが
口座に入金してしまえば、預りもクソも一緒ですから
納税のときにゾッとする心情はよーくわかります。

でも、やはり消費税の納税が経営を圧迫する、ということは
理論上は、ないんですね。
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今年はハーフ

去年まで3年続けて福知山マラソンに参加していましたが
今年は、年初にインフルエンザにかかったのがケチのつけ始め
それから、毎月のように高熱が出たおかげで
とにかく練習をすることが出来ませんでした(言い訳)。

で今年は、宝塚のハーフマラソンに決めました。
いつも福知山マラソンの1ヵ月後くらいに開催されていて
福知山でのうっぷんを晴らしたいと思っても
すでに受付が締め切られているので、参加することができませんでした。
なので、待望の宝塚ハーフという感じです。
目標タイムは、1時間50分。
ちょっと厳しいですが、福知山でのラップタイムから考えれば
不可能ではないと思っています!


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復興増税で源泉がややこしくなる

復興増税ということで、所得税額の2.1%が増税されます。
期間は、H25年から25年間。

所得税なので源泉所得税も増えます。
預金利息でいうと現在15%ですが、15%に対して2.1%upするので
0.315%upして、来年から15.315%になります。
上場株の配当がある会社は、配当の税率が現在7%ですが
2.1%upすると、7.147%になります。
税理士等の報酬の源泉10%も当然2.1%upして10.21%。

経理する側の人間にとっては、涙が出そうになりますね・・・
源泉だけ52.5%(2.1%×25年)を1年だけにしてくれたらなあ
と思わずにはいられません。
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車のタイヤ交換

先週、車のタイヤとついでにホイルも交換しました。
車には全く興味がなく、単にタイヤの溝が減ってきたからです。
確かタイヤとホイルあわせて6万くらいだったと思いますが
この場合の会計処理は?
まず、タイヤについては、原状回復費用ですので修繕費(車両費)。
次にホイルについては、原状回復だけではないので、どう考えたらいいか?
・現状回復プラスαの支出の場合、60万未満であれば修繕費で
・100%がプラスαの支出の場合(ナビを買ったとか)、20万未満であれば修繕費で
是認されます。
ですので、今回の支出はすべて修繕費でよい、となります。
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所得控除

今ちょうど個人所得税の申告の時期です。
所得税には、所得控除というのがあって
誰もが知っているのが
配偶者控除です。
よく給料が103万円を超えたら、配偶者控除が無くなるので
1円でも103万円を超えたら、損と思っている方がいますが
実際には、配偶者特別控除があるので
給料がたとえ104万円だったとしても
控除額は同じ38万円で損にはなりません。

少し変わった所得控除に
雑損控除というのがあります。

これは、災害や盗難の損失を
所得から控除できるというものです。
盗難は適用ありますが、詐欺は適用ありません。
また災害と言っても範囲が広くて
先日の大震災から最近の大雪での雪かき費用。
身近なのでは、シロアリ被害なんかが適用あります。
ご参考まで。
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減税と低料金の関係

名古屋市長は、口を開くと、減税、減税と言っていました。
与党になる直前の民主党もそんな感じでした。
普通に考えれば
最初にどういう国・町づくりをするのか、があって
次にどれだけの予算がいるのか、を検討して
その後、現在の税収がいくらか、を調べて
最後に、減税する!となるのが、まっとーな人だと思います。

それをしなっかた(できなかった)
民主党は、与党になったとたん、手のひらを返したように
今は、増税一辺倒です。

税理士の業界に話を移しまして
会計事務所のホームページをいくつも見てますと
内容はさて置いて、とにかく安い料金だけを宣伝しているところがあります。
そうです。
前述の政治家と同じ匂いがします。
実際、契約したら、思わぬ出費がある、という話は、本当によく聞きます。
注意しないといけません。

ちなみに、私が同業者のホームページを見ていて
いい事務所だなーと感じるのは
どこも派手さのない、地味な印象のつくりをしています。


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年末調整の話

基本的にサラリーマンは、年末調整だけで
確定申告は必要ありません。

この制度は、全国のサラリーマンが3月に一斉に確定申告をすると
税務署がパンクしてしまうからと言われていますが
それ以外にも税務署は、基本的に給与所得者の申告は、見たくないのではないか
と個人的には思われます。

例えば、年末調整の対象となる人が
給料の他に、20万円以下の所得があっても無申告でよい
という規定があります。(原文は難解なので正確ではありません)

これは、給与所得者の特例と呼ばれるもので
こんな規定を作ってまでも出来る限り
サラリーマンの申告は見たくない
という税務署側の姿勢が見えてきます。

ただ、例外として
給料が2千万超の会社員は、年末調整ではなく
確定申告をしなくてはいけないこととなっており
ごく一部の高額所得者の申告だけは、税務署は見たいようです。

一方、市役所は、給料のある人すべてを管理していますので
例えば、大学生の息子を扶養にしていたら
実は、バイトの収入が103万円を超えていたことが市役所の指摘で発覚。
(役所は、息子の収入も把握しているから)
したがって、市民税が増額
市役所から税務署へ報告で、所得税が増額、みたいなことは
よくある話でもあります。





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