お問い合わせ

税理士の選び方と変更のポイント・報酬パターン分析

税理士報酬のパターン分析

お客様が求めるサービスの内容は、様々です。
しかし、おしなべて必要になってくると予測されるサービス(※1)は、
事前にベースとなる料金に組み込んでおくのが税理士事務所の良識です。
したがって、多くの税理士事務所の料金体系は、ここ(※2)をスタートラインにしています。
逆に言うと、そのスタートラインに割り込んでしまっている(※3)というのは
料金(=たて軸)が安かったとしても、サービスの量(=横軸)が確実に少ないことを意味します。
その結果、最終的な費用が高くなってしまうことは、当然起こり得ます。
税理士報酬のパターン分析
a顧問料のベース自体が高い税理士事務所。
ブランディングしている税理士事務所や旧態依然としている税理士事務所に多い。
また、やたらと不要な書類を郵送してくるのも特徴。
トップページのAとC2が該当
b最近よく目にする税理士事務所の「プレゼン」。
顧問料0円は、その典型。
常識的に考えれば、0円=何もしない という意味なので、単純な料金比較は、危険。
電話での相談回数が年間2回までとか、信じ難い条件があったりもする。
トップページのBが該当
c料金とサービスのバランスがとれた税理士事務所。
例え料金が安くても、最低限のことは、やってくれる。
トップページのC1とDが該当

税理士の選び方と変更のポイント

税理士料金の仕組みについて

「顧問料」に誤魔化されてはいけない


税理士事務所の報酬には、「顧問料」と「決算料」があります。

「顧問料」 … 毎月発生。
「決算料」 … 年に1回発生(確定申告月)。

様々な税理士事務所の料金表を見ると、月々の顧問料が安い事務所があります。
でも、よく見ると、実は、決算料が高くて、結局、年間の総額は、他の事務所よりも高くなる場合があります。

「顧問料×12ヶ月」+「決算料」の合計で比較しましょう!

「記帳代行」が含まれているかを確認する


「記帳代行」 … 売上や領収書の金額を税理士事務所が会計ソフトに入力する作業をいいます。
(参考)会社自らが入力を行うことを「自計化」と呼びます。

お客様の半分くらいは、「記帳代行」を希望されます。特に、起業して間がない会社だとその傾向は、
強いのですが、実は、最近、多くの事務所が「記帳代行」を料金に含めていないのです。

明らかに安い税理士事務所は、「記帳代行」の料金を別途にしています!

料金に「別途」が多いのは、NG


顧問料を支払えば税金関係のことは、大体してくれる、そう考えるのが普通です。
しかし、税理士事務所の中には、顧問料だけでは全く用が足りず、「別途」に費用が発生することを前提にしているところがあります。
当然、こういう事務所に依頼すると最終的に高くついてしまいます。

「別途」は、料金を安く見せかけるトリックです!

税理士事務所の決算料は、何故、あんなに高いのか?

1.そもそも何故、決算料は、あんなに高いのか?

これは、この業界に入った当初の私自身の疑問でした。なぜ、15万も20万もするのか。

まだ新人時代だった当時、とても印象深い出来事がありました。
開業されて間もない会社の決算後のことです。
事務所の所長が社長さんに 「決算料は、15万円でよろしいですね?」
社長さん 「えっ?何ですか、決算料って?」
所長が決算料について説明すると、社長さんは、
「そうなんですか・・・。でも、そんなに高いんですか・・・」とうなだれていました。

事務所の端から事の次第を伺っていた私の頭の中は、次の2つの思いがありました。

  1. 確かに高い。新人であまりよくわからないが、感覚的に高い
  2. そもそも15万もするのなら、なぜ、前もって社長さんに納得してもらわないのか

この業界にしばらくおりますと、こういったことが何故、まかり通るのかがわかってきました。
税理士業界の規制に守られてきた旧き、悪しき「しきたり」が今もずっと残っているのです。

2.決算料が高い税理士事務所とは?

決算料が高い事務所とは、次の3つだと私は、考えています。

  1. 単純に利益を取りすぎている。[グラフ:a]
  2. 毎月の顧問料を安く設定した分、決算料で補填している。[グラフ:b]
  3. 仕事が非効率で、だらだら仕事をしている。

結局、どれにしても納得できるものではありません。

3.大場伸軌税理士事務所の決算料について

当事務所が決算料を安くしたい理由は、お客様が納得して頂ける料金にしたいからです。
1回で20万円もの支出は、会社にとって負担になります。
ならば、税理士事務所は、毎月の仕事を効果的に行い、決算時の処理を最大限に効率化することによって、もっと料金を安くするべきです。
税理士事務所が楽をして、企業ばかりが努力する時代は、もうとっくに終わりました。
これからは、税理士事務所自身も合理化して行く時代です。